こんにちは。完璧主義に悩む方へ向けた「完璧主義の直し方」シリーズの第1回目をお届けします。今回は完璧主義がもたらす問題点について解説します。
完璧主義から生まれる決断麻痺
あなたは「最高の選択」を求めるあまり、決断できずに悩み続けることがありませんか？これは「決断麻痺」と呼ばれる状態で、完璧主義者によく見られる症状です。
完璧主義者は失敗を極端に恐れ、「最善」以外の選択肢を避ける傾向があります。その結果、シンプルな決断さえも難しくなってしまうのです。
完璧主義が陥る5つの罠
1. 悩みすぎて決断できない
「もっと調べれば、もっといい選択肢が見つかるかも…」「今はまだ準備が足りないができない…」
必要な情報収集や準備自体は良いことですが、完璧主義者は「十分な準備」を超えて「完璧な準備」を求め続けます。その結果、意思決定が停滞し、チャンスを逃してしまうことも。
例：新しい趣味を始めようと道具や本を揃え続けるが、実際には一度も手をつけない。
2. サンクコストに弱い
「ここまで時間をかけたのだから…」
完璧主義者は過去に投資した時間やお金（サンクコスト）に囚われがちです。状況が変わっても、過去の投資を無駄にしたくないという気持ちから抜け出せません。
例: 興味を失った趣味でも、すでに高価な道具を買ったからという理由で続ける。
3. 挑戦しない
「完璧に準備できてから始めよう…」
リスクがないときにも挑戦を避けるのは、完璧主義の危険なサインです。常に「もっと準備が必要」と考え、一歩を踏み出せません。
例: プレゼンの準備を何度も練り直し、結果的に締切に間に合わない。
4. 周囲から嫌われる
「なぜみんなはもっと頑張らないんだろう？」
自分に厳しい完璧主義者は、他人にも同じ高い基準を求めがちです。その結果、人間関係に摩擦が生じることも。
例: チームメンバーのちょっとしたミスを過剰に指摘し、雰囲気を悪くする。
5. 失敗を引きずる
「またあの時みたいに失敗するんじゃないかな…」
完璧主義者は小さな失敗でも長く引きずる傾向があります。過去の失敗を繰り返し思い出し、自分を責め続けます。
例: 会議での発言ミスを何日も考え続け、次の会議で萎縮してしまう。
自己チェック：あなたは完璧主義の罠にはまっていますか？
以下の質問に「はい」と答えることが多ければ、完璧主義の罠にはまっているかもしれません：
- 小さな決断でも、何日も悩むことがある
- 「すでに時間をかけたから」という理由で、効率の悪いプロジェクトを続けている
- 「もっと準備が必要」と言って、新しいことへの挑戦を先延ばしにしている
- 他人のミスに過敏に反応する
- 過去の失敗を何度も思い出して落ち込む
次回は、これらの完璧主義の罠から抜け出すための具体的な対策を紹介していきます！お楽しみに！
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